Every day is like Sunday

毎日がまるで日曜日

死の感覚

 人生ではじめて意識を失った。

 夜、寝ようとして布団にはいってしばらくして、軽い吐き気がしだしてそれがずっと治まらなくて、なんとなく嫌な予感がして、家人に伝えようと立ちあっがって歩いて、「気持ち悪い」と言った所までは覚えていた。つぎの瞬間には、暗闇から家人の声が聞こえ、目をあけると照明の明かりで照らされた室内だとわかるが、何があったのか理解できない。少しして、私は床に寝た状態で家人が私の頭を抱えて名前を呼んでいることに気づいた。倒れるときに頭を角で打ったらしいが、痛みは感じなかった。

 意識を失うとは、本当にまったく突然に世界が暗転する。意識を失ったことさえ気づかずに暗闇におちる。そうして意識を失っている間は、頭を打とうが何をされようが何も感じることはない。意識を失っている間の感覚はないのだが、あえて感覚としてたとえるならば闇だ。真っ暗な闇で無。本当に何も感じるものがない。たぶん死の感覚とは、こういうものなんだろう。

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