働き者で高額報酬をもらう役員が会社をダメにしているのかもしれないと思った

やる気に関する驚きの科学というテッドのスピーチをみた。

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わたしはこれをみて、シャープや東芝といった大企業の凋落が頭を過ぎり、会社がダメになるのは役員の報酬が高額だからなのではとおもった。

なぜなら、このやる気に関する驚きの科学では、報酬を増やすと仕事のパフォーマンスが落ちるというからだ。

思考が鋭くなり クリエイティビティが加速されるようにと インセンティブを用意したのに、結果は反対になりました。思考は鈍く、クリエイティビティは 阻害されたのです。

この成功報酬的な動機付け― If Then式に「これをしたら これが貰える」 というやり方は 状況によっては機能します しかし多くの作業では うまくいかず 時には害にすらなります

https://www.ted.com/talks/dan_pink_on_motivation/transcript?language=ja


企業の役員と社員との年収差はものすごいものがある。
社員と役員の年収格差「東京都トップ500社」 | 賃金・生涯給料ランキング | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
役員年収は社員年収の5倍、10倍はあたりまえ。

ちな、経営危機前のシャープでは、取締役は3億円。
【株主総会ライブ】シャープ(2)「ほとんど倒産企業」「会長以下、役員は存在が“害”だった」…役員報酬「3億円」に株主の不満爆発(2/2ページ) - 産経WEST
東芝でも億を超えていたようだ。
東芝トップの報酬は少なすぎる:日経ビジネスオンライン


現在のシャープは役員報酬をカットして建て直してきているよう。社長にいたっては無給で。
シャープ戴社長は無給 経営再建へ決意示す :日本経済新聞
鴻海、シャープ株売却へ 東証1部復帰へ1%程度 :日本経済新聞
報酬が少なければパフォーマンスがあがっているという事実。このことから、報酬を増やすと仕事のパフォーマンスが落ちるいうのは本当のようにおもわれる。

とはいっても、高額な役員報酬でもうまくいってる会社はたくさんある。おそらくそれらの会社は、このやる気関する法則に則って考えると、役員は実質働いておらず、低給で働いている下の人たちががんばっているということになるのだろう、たぶん。(経営危機におちいったシャープや東芝は、高額年収の役員や社員ががんばって働いていたともいえる。)

会社は、うまくいきたければ、役員の報酬も社員の給料もみな横並びの額にするか、役員には働かせず高額報酬を渡し薄給社員に鞭打って働かせるのがいいということになる。人類がこの2択のどちらを選択するかは、いまの見ている世の中の通りだ。なんとも世知辛いものである。

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