結論は、「タロッは卜術だからどう混ぜたっていい」だ。ただ、タロットカードを混ぜることに疑問を持つ機会があったので、そのとき思考したことを書いておきたい。はじめ、混ぜることに疑問を持ったきっかけは、占いを終え、いわゆるオーバーハンドシャッフルといわれる方法でカードを混ぜている時だった。オーバーハンドシャッフルとは、よくトランプカードを混ぜるやり方で、片手に持ったカードの下の方からもう片方の手で複数枚取り、残ったカードの上に重ねることを繰り返す方法だ。このとき、カードを複数枚まとめて取るので、占い終わったカードの塊がうまく混ざらないことに気づいた。そこで、カードをよく混ぜるにはどうすればいいかということを考えることになった。今の世の中便利なもので、ググるとすぐに答えは出た。
カードをよく混ぜるには、リッフルシャッフルを7回行えばいいそうだ。でもこれはトランプの場合なので、トランプより枚数の多いタロットは、8回や9回と多くシャッフルする必要があるだろう……計算は難しくて自分にはできないのでしない。まあ、リッフルシャッフル10回ほどでよく混ざるというのは、思ったより簡単だ。しかし、タロットカードでリッフルシャッフルをするのは難しいというかちょっと気がひける。気がひけるのはカードが曲がって痛むから。難しいのはタロットカードはトランプよりも大きく意外と硬い。カードをしならせて混ぜるリッフルシャッフルは、タロットカードでやっている人を見ることもあるが、自分はやりたくない。ちなみに、オーバーハンドシャッフルだと、よく混ざるのに10000回混ぜる必要があるそうだ。気が遠くなる。それからもうひとつ混ぜる方法があって、スムーシング - Smooshingと呼ばれる方法、タロットでは単にシャッフルと呼ばれる方法だ。カードをテーブルに広げてぐるぐると混ぜるこのスムーシング、タロットではシャッフルという方法であれば、1分程度混ぜればよく混ざった状態になるという。10000回よりも随分とマシだ。なるほど、タロットをよく混ぜるには、シャッフルを1分以上、トランプとの枚数差を考えると1分30秒くらいやればよさそうだ。と、答えがでところで、ハッと気づくことがあった。タロットは卜術と呼ばれ、偶然性を利用した占いになる。カードを混ぜることも偶然性なわけで、たとえ前の占いで出たカード塊が再び出たとしても、それは偶然の結果になる。よく混ざってなくても、それはそれでいいのだ。つまり、どう混ぜたっていい。まあ、でも自分はシャッフルを1分以上やるかな。