タロットで全体運を占うときに、ホロスコープスプレッドというカード配置法があります。一年の運勢をひと月ずつ占う場合は、これでもいいと思います。でも、恋愛、仕事、お金……と、項目を設定して占う場合、この配置法は、カード枚数が12枚または13枚となって、多くて読むのがたいへんです。それに、場所もとるし、既存の配置項目には、意味合いが似ていたり、必要ないなぁと思う項目もあったりして、ちょっとイマイチな感じがします。
そこで、全体運を占うときに、もうちょっとやりやすいスプレッドはないかなと、ホロスコープスプレッドの簡易バージョンがあればいいなと思ったわけです。
で、考えてみたのが、ハーフホロスコープスプレッド。
ハーフなので、ホロスコープスプレッドの半分の枚数で済みます。読み易くなるし、占う項目もスッキリします。ただ、ひと月ずつは占えませんが……まあ、ふた月ごとの運勢として見ることはできます。
ハーフホロスコープスプレッドの配置
ハーフホロスコープスプレッドで展開するカードの基本枚数は、6枚です。それを、上の図のように六角形を描くような感じで並べます。
配置項目は、
- 「仕事(Work)」(学生の人は勉強についてと読み替えてもいいですね)
- 「野心(Ambition)」(夢や抱いている目標について)
- 「人間関係(Relation)」(友人、家族、恋愛など)
- 「お金(Money)」
- 「旅(Travel)」(旅行や移動、引っ越しなど、移動を伴うようなことについて)
- 「健康(Health)」
の6項目。
配置項目の根拠は、人の悩みの種類からとっています。人の悩みは、7つに分けられるそうなんですね。「移動・変化(Travel )」「健康(Health)」「教育(Education)」「恋愛・結婚(Sex)」「仕事(Carrier)」「夢・野望(Ambition)」「お金 (Money)」の7つ。それぞれの英語の頭文字をとって「THE SCAM」というそうです。
これからさらに、7つから4つに絞ることができて、それを「HARM」と呼ぶんですが、これは以前、「HARMスプレッド」をつくるときに参考にしました。その項目は、「健康(Health)」「夢・野望(Ambition)」「人間関係(Relation)」「お金 (Money)」の4つです。
これらの悩みの種類の中から、今回のハーフホロスコープスプレッドの配置項目に使えそうなものを取り出したってわけです。英語の頭文字をとって名称をつけるとしたら、「WARMTH」といったところですかね?
ま、とにかくこれで、既存のホロスコープスプレッドより少ない枚数で、それなりに全体運を占えるようになるんじゃないでしょうか?
もちろん、普通のホロスコープスプレッドにあるような、総合運を見るカードや鍵カードを追加するのもいいですね。