煢然として吾独り在り

雨っすよ。ざーざー降るんじゃなくて、しとしと。あー、なんかあれだねぇ、時によって雨の感じ方は様々だろうけど、今の僕には煢然として吾独り在りってな趣っすな。煢然、読める? 俺読めなかったよ。そもそもそんな言葉知らなかったし。なんか寂しいなって思って、そのまま寂しいって書くのもなんか芸がないというかそんな感じがしてさ、類語検索したら出て来たのよ、煢然。変換するの大変よこれ。なかなか漢字変換の候補に出てこない。Macの日本語入力の学習機能もよくないね。もう三回も入力してんのに、全く候補の上にあがってこない。もう次入力するときはコピペだな。まあ、こんな難しい言葉もう使わないだろうけど。

「煢然として吾独り在り」ってのは、その類語検索した結果のとこに例文としてあったのよ。尾崎紅葉金色夜叉にそういった文章があるらしい。金色夜叉ね。貫一お宮のあれですよ、熱海にある蹴り飛ばす像で有名なやつやね。これねー、昔読んでみようと思ったんですよ、有名な作品だから。青空文庫にあるんですけどね(尾崎紅葉 金色夜叉)。いざ読み始めたら一行目でリタイア。言葉遣いが古くて読もうという気がしない。そりゃ、辛抱してゆっくり読めばいいでしょうけど、分量も多いから、ずっとこの読みにくいのが続くのかと思ったら、脳が受け付けないんですよねー。ま、気が向いたらそのうち読むかな。

ちなみに、煢然ってのは「けいぜん」って読みます。意味は、孤独で頼るところのないさま。ひとりでさびしいさま。だそうで。

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