久々にFacebookにログインしたら、以前勤めていた会社の同僚が結婚したことを知った

Facebookというのは、社会の落伍者にとって毒でしかない。もちろん僕にとってもそうだ。今日、何年ぶりかにFacebookへログインすると、結婚しましたの報告が最初に目に入ってきた。ただでさえ僕たち社会のはみ出し者にとって非常に危険なリア充たちのキラキラにあふれているのに、そのもっともヤバイもののうちのひとつである結婚報告を目にするなんて! タイミングの悪さも僕が社会のレールに乗れない原因をつくる持って生まれた性質なのだろうと自分の運命を呪いたくなる気持ちを抑えながら、たくさんの「いいね」「ちょういいね」「すごいね」のコメントのついたその報告を見て、いいねのバリエーションが増えていることを知った。
このときの僕の気持ちはなんとも複雑なものだった。「あっ、結婚したんだ」というちょっとした驚きの後、「まあ、めでたいよな」という祝福の気持ちがわずかに湧き上がってきたとおもったら、世間に置いて行かれるひっそりとした寂しさが僕の心に去来した。そして、彼が以前ライブ◯アで働いていて、まだ◯リエモンが社長だったころに勤めていたせいか、彼の目のギラつきとか喋る口元の動きとかが◯リエモンにそっくりだったのを思い出して懐かしくなったのだった。おめでとうとコメントしたい気持ちはあったけど、僕は何もせずにそっとページを閉じた。

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