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Everyday is like Sunday

毎日がまるで日曜日

畑の野焼きに悩む

その他

今朝、とつぜん家の中が煙臭くなり、飛び起きた。
火事かと思いあわてて発生源を探すと、窓の外からその臭いは入ってきていた。
いつもは遠くの山を一望できる景色が、灰白色の煙で覆い尽くされていた。

煙に咽せるのを我慢しながら、ベランダに出て身を乗り出す。
隣の畑から煙があがっていた。
野焼きをしていたのだ。

急いで窓を閉めて、換気扇を全開にした。
それでも、煙の臭いはなかなか消えない。


僕の住んでいるところは、田んぼや畑と住宅が入り交じっている。
だから、野焼きの煙が流れてくるのははじめてではない。
これまでは我慢していたのだが、もう我慢できない理由があった。
家族が肺を患ってしまったからだ。

肺の疾患は、野焼きが原因ではないとは思う。たとえ原因の一端が野焼きにあったとしても因果関係は証明できないだろう。
ただ、これ以上、肺に障るようなことは避けたい。

「この煙のせいで肺がさらに悪化したらどうしよう」「臭いがきついし洗濯物も台無しだ」「この煙のせいで僕まで肺が悪くなったらどうする」――。
避けたくても避けることができない煙をまえに、そんなことが頭を駆け巡った。
野焼きは法律で禁止されている行為だ。例外的に農業での野焼きは許されていても、生活環境に支障を与えるものは許されていない。
居ても立っても居られなくなり、隣の畑まで抗議しに行った。


農家の人はニヤニヤと笑って「ごめんね、風をみてやったんだけどね……」
なぜ笑う。こちらは迷惑して怒っているのにまともに対応する気がないように見えた。
僕はますます腹が立って、肺に病気を持つ人がいるのでもう二度と燃やさないでくださいときつめに言った。
農家の人は「ごめん」と「もうすぐ消えるから」を繰り返すだけだった。


仕方なく言いたいことだけ言って帰ってきたのだが、怒りが少し収まってくると、ものすごく落ち込んでしまった。
農家の人は高齢のおじいさんだった。もしかしたら僕が抗議したことでおじいさんが嫌な思いをしたんじゃないかと、ふとそんな考えが浮かび辛くなった。
野焼きは農家にとっては必要なことだろうし、抗議を受けるのは不服だろう。
僕だって怒りたくない。でも、煙は迷惑なんだ。

ずっとモヤモヤして気持ち悪い。